U-12 2019競技規則一部変更
2019年10月31日付で、各都道府県協会U-12部会に
【U-12 カテゴリー競技規則一部変更の追加について】
という案内が、JBAアンダーカテゴリー部会からあったようです。
その内容を、解りやすく解説します。
2019年4月からの出場人数の変更点
U-12カテゴリー(以下ミニバス)での、8~9人での試合成立が正式に認められました。
これは、今現在の少子化の問題を考慮して、少人数でも試合ができるように考えられたルール改正です。
少子化地域のミニバスチームには、大変うれしいルール改正です。
ミニバスのルールに変更があったんだよね。どこが変わったのか教えて欲しい。 では、お答えします。 ✔︎本記事の内容 (2019年度改訂)・登録規定の変更・競技規則の一部改訂・まとめ 登録規定の変更 スポーツ[…]
そこで、問題になってきたのが、
【プレーヤーは第 3 クォーターまでに続けて 3 クォーター出場してはならない。】
という規定です。
この規定を満たすためには
最低8名の選手が必要になってきます。(そのこともあって、最低人数が8名に設定されていると思います)
図解してみます↓
選手が8名いる場合
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
1Q | ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | |||
2Q | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | |||
3Q | ① | ② | ③ | ⑥ | ⑦ |
1Q~3Qまでに、続けて3Q出ている選手はいません
試合成立の条件はクリアしています
では、8名の選手の内、1名が負傷交代、又はファウルトラブルにて退場してしまった場合はどうなるか。
選手8名中 → 1Qに 1番が負傷退場になった
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
1Q | ①負傷 | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥交代 | ||
2Q | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | |||
3Q | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ |
上の表を見てみましょう
1Qのメンバー、①・②・③・④・⑤の選手の①が負傷でプレイが継続不可能になったので
⑥の選手がコートに入ります。
よって、⑥の選手も1Qの選手としてカウントされます。
3Qでは、④・⑤・⑥の選手が出ないといけない。
2Q、3Qに5名の選手を出したいとなれば
3Q連続でプレイをする選手がいないと不可能なので
試合の成立条件をクリアできません
得点で勝っていても
結果は20-0になります。
試合を成立させたい為の作戦を考えると
先ほどのパターンから考えると
1Qに負傷退場をした①の選手の代わりを出さないで
1Qは、4人でプレイを続ける
いわゆる
【出場選手を4名以下として試合をする】
という作戦が考えられる。
という事は、
①の選手に代わって
⑥の選手を出さないことで
1Qを4人の選手でやり過ごす。
そして、2Qから⑥を含めた5人を編成する。
こうすることで
【プレーヤーは第 3 クォーターまでに続けて 3 クォーター出場してはならない。】
という条件をクリアできる。
その作戦が考えられたことから
2019年4月からミニバスケットボールのカテゴリーで
認められるのか
認められないのか
という曖昧な判断がされてきました。
2019年10月31日付 U-12競技規則 追加・補足事項
以上の様な
8名又は9名登録のチームが
負傷退場及びファウルトラブルでの対応
【出場選手を4名以下として試合をする】
という曖昧さを無くすために規定されていなかったところを
競技規則の
追加内容
と
補足事項
という形で決定・通知されました。
追加内容
- 8 人以上による試合成立の条件が満たせなくなった場合は、試合不成立とする。
- 試合不成立となった場合、結果は 20-0 とする。ゲームの途中で試合不成立となった場合、それまでの記録は全て無効とする。
補足事項
曖昧なところにメスを入れたところが補足事項、特に①
- 8 人以上による試合成立の「プレーヤーは第 3 クォーターまでに続けて 3 クォーター出場してはならない。」を満たすために、出場選手を 4 人以下として試合をすることは認めないことを明記。
(2019 バスケットボール競技規則解説(インタープリテーション)9-4 に基づく容) - 試合不成立となった場合は、次のように処置をする。
・試合不成立であることが、試合開始前に判明した場合は、その時点で試合不成立として処置する。
・試合不成立であることが、ゲーム中に判明した場合は、次にボールがデッドになった時点で試合不成立として処置する。
・試合不成立であることが、ゲーム終了の合図が鳴った後、クルーチーフがスコアシートにサインをする前に判明した場合は、ゲームの結果に影響するとしても、試合不成立として処置しなければならない。
・試合不成立であることが、クルーチーフがスコアシートにサインをした後に判明した場合は、その誤りを訂正することはできない。クルーチーフあるいはコミッショナー(同席している場合)は、その事実の詳細な報告を大会主催者に提出しなければならない。
まとめ
2019年の10月31日付けで、JBAから各都道府県協会に通知が内容で
8名、9名登録のチームで
1Q・2Q・3Qで選手の負傷退場及びファウルトラブルでの退場があった時、
試合成立のためなどで
出場選手を4名以下として試合をすることは認められなくなりました。
2019年度4月からの曖昧な試合運営の
『かゆいところに手がとどいた』
感じです。
この内容を、ググッていると、JBAからの各都道府県協会への通知文がヒットしましたので、以下をチェックしてもらってもいいです。
関連資料 U12 カテゴリー競技規則一部変更の追加について(JBA)
関連資料 2019 年度 U12 カテゴリー競技規則の一部変更の追加 20191023(JBA)
(長野県バスケットボール協会HPより)
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