・スライドステップの基本姿勢
・スライドステップ足運びのコツ
・スライドステップでオフェンスについていけない時は
バスケットボールのディフェンスで大切なのは、オフェンスについて行く事から始まります。
Goodディフェンスをするには大切な技術があります。
ステップです。
バスケットボールのディフェンスには、スライドステップと、クロスステップの大きく分けて2つのステップがあります。
今回はその『スライドステップ』のコツを紹介します。
スライドステップが必要な理由
なぜ?スライドステップなのか
まずは、なぜ、スライドステップを使うのかという疑問に答えます。
バスケットボールというスポーツは、コートで走る、止まる、飛ぶという3つの動作を繰り返し行います。
オフェンスプレイヤーはその3つの動作うち、走る、止まる動作と他に左右に素早く動く動作も多用してきます。
ディフェンスはシュートを決められないために、オフェンスについて行かなくてはなりません。オフェンスのクイックな動きに反応が遅れると、チームとしてマイナスの要素となります。そのリスクを少なくするためには、オフェンスの動きに瞬間的に反応して邪魔(コースに入る)をしなければなりません。その動きに必要なのが『スライドステップ』なのです。スライドステップの基本とコツをマスターすれば、チームの勝利に貢献することは間違いありません。
スライドステップの基本姿勢
上半身
上半身は視野を広く出来る様に胸を張って、腰が曲がらないようにします。
両手は肘を肩の高さまであげて構えるといいです。
腰を曲げて胸が床にむいてしまう姿勢になると、視線を上げるとき首から起こさないといけないので首が苦しく前を向きにくくなります。胸を張る(胸から前を向く)ことを意識すれば、自然と視野が広がり前を向くことが出来ます。
下半身
腰から下の姿勢は、両足を広げすぎず、狭すぎずのスタンスで、腰を落として膝を曲げます。
そして、横に素早く動くためには曲げた膝を伸ばす動きが必要ですから、
理想的なスタンスというのは、
【プッシュオフアングル】
膝を曲げた状態で、股関節→膝→シューズのラインがまっすぐになること。言い換えれば、足のキックの力が床に一番良く伝わる角度に構えることです。
理想の姿勢
上半身と下半身の姿勢をまとめると
- 胸を張って視線は前
- 両肘を方の高さまで上げて構える
- 腰を落として膝を曲げ、一番速く床が蹴れる【プッシュオフアングル】で構える
となります。
スライドステップ足運びのコツ
スライドステップで素早くオフェンスについて行くためには、足の運び方がポイントになります。
私がミニバスで教えていることは、進みたい方向の逆の足(裏足)で床を蹴るという事。先ほどの基本姿勢はそのためのスタンスだと思っています。
フットワークでスライドステップをやらしたり、教えたりするとき、半歩ずつ動かして移動することを教えますが、子供たちを見ていると、どうも前足を半歩出してから、裏足を半歩引っ張ってくる感じです。私はこれでは瞬発力が発揮できないという考えですので、今書いた事の逆を教えます。しかも、ステップで両足がひっついてしまう子は、姿勢が立ってしまうので、細かく半歩を意識することを教えるのは、言うまでもなく基本です。
私が教えるスライドステップは
進みたい方向の反対の足で、しっかり床を蹴ってから進行方向に飛ぶ様に教えます。
前足から動かして後ろ足を引っ張ると床を蹴ることが出来ず、両足がひっついてしまうと姿勢が立ってしまいます。
後ろ足で蹴ってから前足を動かせば、姿勢を保ったまま移動ができ速く動けます。
そのステップを、細かく速くするとディフェンスのコースに速く入れます。
スライドステップでディフェンスについていけない時は
スライドステップが基本のディフェンスですが、オフェンスのスピードについて行けない場合もたくさんあります。
そこでしつこく、スライドステップで頑張らしても結果は悪くなるばかりです。
そんな場合は『クロスステップ』に切り替えて追いかけるのが基本なのですが、子供たちにステップの切り替えを説明するときは、簡単に教える事お薦めします。
それは、簡単に
『スライドステップで追いつけない時は、ディフェンスの方に体を向けて追いつくまで走ること。追いついたらスライドステップに戻す』
ということです。クロスステップを意識させるよりもスピードが上がります。
以上、スライドステップと、足運びのコツでした。
スライドステップの足運び、前足からか?後ろ足からか?
あなたの指導されている子供たちを一度観察して下さい。