バスケットボールのハーフオフェンスセットプレーにAセットと呼ばれるセットプレーがあるのはご存知ですか?
ホーンズとも呼ばれるセットプレーの事です。
この記事にたどり着いたあなたは、もう知っておられるかもしれないですね。
NBAなどの試合を意識して見ていると、あ〜っこれか!と思うセットプレーです。
このAセットをミニバスでも使えないか。指導者として試してみる価値はあるのか、ないのか。というのが今回の記事になります。
私自身は、ミニバス指導者として10年になります。その私が考えるなら、近年のマンツーマンディフェンスを教える指導者なら、絶対に【あり】という回答になります。
この記事を最後まで読んで頂くことで、ミニバスでAセット(ホーンズ)を考えている指導者や選手、保護者の方の参考になればと思います。
✔︎本記事の内容
・Aセットは万能セット
・Aセットをミニバスで試す価値は【あり・なし】
・なぜAセットはありなのか
・Aセットの使い方(例)
・まとめ
Aセットとは?
まずはAセットの簡単な説明ですが、
フロントコート半分で行うセットプレーです。
トップに1人、エルボーに2人、両コーナーに1人ずつ立ちます。
この形を線で結ぶイメージをするとアルファベットの【A】に似ている事からAセットと呼ばれています。
逆にAを逆さまにすると、牛の角の様なイメージにもなるのでホーンズとも呼ばれています。
Aセットは万能セット
Aセットは、その形からいろんなパターンのオフェンスを選択できる万能なセットです。
両コーナーにオフェンスプレーヤーがいるので、スペーシング的にも広く使えるます。
NBAでもよく使われるセットだけに、難しく考えがちですが、Aセット自体はシンプルでわかりやすいセットです。
Aセットをミニバスで試す価値は【あり・なし】
では、ミニバス(小学生世代)の時期にAセットを取り入れて指導する価値は【ある】のか【ない】のかという事です。
私は【あり】の選択をします。
先程も書きましたが、Aセット自体はシンプルでわかりやすいセットの形なので、ミニバス世代の子供達に教えても高学年なら理解してプレーができるようになると思います。
ハーフコートのオフェンスに関して、コートを広く使えるので近年ゾーンディフェンス禁止のミニバスでは効果的なセットオフェンスになると思います。
なぜAセットはありなのか
Aセットは、ハーフコートの高い位置から、ガードのパスで色々なパターンのオフェンスが可能です。
ガードと、エルボー付近の2人のプレーヤーで、スクリーン中心のプレーができます。
これは、先々バスケットボールを続けていく中で、ゴールに対してのドライブやダイブしたプレーヤーへのパス、ペネトレーとからのストップジャンプシュートなど個人の判断能力と味方プレーヤーとの連携など、身につけてもらいたいスキルを早い段階で体感させることができます。
スペースを広く使えるセットなので、背の高い選手がいないチームでも使いやすいセットです。というか、小粒揃いのチームには積極的に試してみるべきでしょう。
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そしてもう一つ
ディフェンスの基本も身に付く
マンツーマンディフェンスの基本的なポジションどりや、カバーディフェンス、ディフェンスのスイッチも同時に、わかりやすく指導ができます。
Aセットの使い方(例)
私が指導をしているチームでの、Aセットの使い方を例に出しましょう。
5年生は1名
4年生が5名
こんな感じの男女混合のチームです。
まずは、Aセットのポジション取りを指導します。
基本6年生に、トップとエルボーでのハイピックのスクリーンプレーや、ハンドオフからの2対2でディフェンスとのズレを作るようにします。そこからは、個人の能力を上げる為にフリーでゴールにアタックさせます。
コーナーには、5年生と4年生を配置。
トップとエルボーの2対2、1対1によるカバーディフェンスで、フリーになった時にパスをもらえる様に待機させます。いつでもクイックにシュートが狙える様に待たせますが、展開によっては、ウイングからトップまで動いてリプレイスからのアウトサイドシュートもOKとしています。
オール6年生でプレーするときは、もっといろんなプレーが可能になります。
チーム事情で、【6年生の人数が少ない】【能力のある子が少ない】というチームには、広くスペースが使えるAセットは使いやすいセットです。
まとめ
ミニバスのチーム作りをする中で、Aセットを取り入れるのは、オフェンス、ディフェンス両方の指導をする道筋が作りやすい。
チーム事情で、6年生が少ないチームにはお勧めで、スペースが上手く使えるのが特徴です。
ミニバスでAセットを試してみる価値は【あり】です。